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2023年度 災害不安ランキング

~不安に思う災害1位は「地震」、災害に不安を多く感じている年代1位は「50代」~

近年、地震や豪雨などの自然災害が多発しており、火災保険で対応する事故のうち6割超の原因を自然災害が占めるようになっています。

ジェイアイ傷害火災保険株式会社(代表取締役 兼社長執行役員:金子和彦)では、皆様が災害のリスクを認識し、必要な対策を検討していただくことを目的として、防災の日にあわせて各地域・年代の方々に不安に思う災害についてアンケートを実施しています。2023年度の結果では、不安に思う災害は2年連続で「地震」が1位に、災害に不安を多く感じている年代は「50代」が1位(昨年2位)となりました。

また、防災への取り組み等のアンケートも併せて行い、別紙のとおりまとめました。

1.結果

①不安に思う災害ランキング

災害に不安を多く感じている年代ランキング

注)

①複数回答となります。また、災害の種類は多岐に渡りますが、当調査では自然に発生する災害(落雷を含む)に限定しています。

②Q1.の「とても不安を感じており、被害に遭う可能性が高いと考えている」及び「やや不安を感じており、被害に遭う可能性があると考えている」と回答した方の合計(20代から60代を対象)

2. 上記以外の結果サマリー

①災害で失うことに不安を感じる1位は「自身の生命や健康」

⇒詳細Q3.

「家族・知人の生命や健康」に続いて、「自身の生命や健康」、「家・家財・車などの財産」が同率2位という結果になっています。また「自身の生命や健康」に不安を感じている人ほど、積極的に防災に取り組んでいる傾向が出ています。

②防災の取組み1位は「飲料水などの備蓄」、入手したい情報1位は「安否確認方法」

⇒詳細Q4. Q5.

「既に行っている」または「今後行いたいと考えている」防災の取り組みの1位は「食料や飲料水などの備蓄等」で3割弱の方が回答しています。今後入手したい情報の1位は「家族などの安否確認方法」で31.5%となっています。

③防災の取り組みが難しい理由1位は「災害がいつ来るかわからないので、緊張感を保てない」

⇒詳細Q6. Q7.

防災に十分に取り組めていない回答は79.8%と高い割合になっています。なお、災害への不安を高く感じている層であっても7~8割の方は取り組みが進んでおらず、不安が行動に必ずしも結びついていない結果となりました。

④保険に対する不安1位は「保険金がどの程度支払われるかわからない」

⇒詳細Q9.

何らかの不安があると回答した方は67.2%という結果であり、保険に加入している方も含めても保険金支払いや補償内容などについては不安を感じている方が多い結果となりました。

3. 調査概要:

①サンプル数:1,000名

②対象:20代~60代 各200名を以下の全国10地域において人口比で設定

    北海道、東北、北関東・甲信、南関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州・沖縄

③方法:インターネット調査

④期間:2023年7月7日~7月10日

⑤設問:10問(上位表示の項目に回答が偏らないよう質問時に項目をランダムに表示)

4. 利用条件:

当記事内容は出典元として「ジェイアイ傷害火災保険(株式会社)」を明記いただける場合に限り、転載が可能です。

以上

【別紙】

ジェイアイ傷害火災保険株式会社 2023年度 災害不安ランキング

設問内容

Q1. あなたは、災害に不安を感じていますか。

Q2. あなたが不安に思う災害について、あてはまるものをすべてお知らせください。

Q3. あなたは、災害によって何を失うことを不安に感じていますか。

Q4. あなたが「既に行っている」または「今後行いたいと考えている」防災の取り組みにあてはまるものをすべてお知らせください。

Q5. あなたが、災害に関して今後入手したい情報について、あてはまるものをすべてお知らせください。

Q6. あなたは、防災について十分に取り組めていると思いますか。

Q7. 防災の取り組みについて、あなたが難しいと感じる点は何ですか。あてはまるものをすべてお知らせください。

Q8. あなたは、災害時に建物や家財を補償する保険(共済含む)に加入していますか。

Q9. あなたが、災害時に建物や家財を補償する保険に対して不安を感じる事柄について、あてはまるものをすべてお知らせください。

Q10. 地震に関する保険について、あなたがご存知の内容にあてはまるものをすべてお知らせください。

   

Q1. あなたは、災害に不安を感じていますか。

(n=1,000)

「とても」「やや」を合算すると55.7%の方が災害に不安を多く感じています。

年代別に見ると50代が不安を感じる割合が最多の62.5%となっています。一方20代の25.0%が「まったく不安はない」と回答するなど、年代により、不安の度合いが大きく異なっています。

    

Q2. あなたが不安に思う災害について、あてはまるものをすべてお知らせください。

(n=859 ⇒Q1.で「まったく不安はない」と回答した人を除く。複数回答)

大半の方が地震への不安を感じていますが、台風などの風災や、豪雨などの水災への不安も高まっています。

なお火災保険のデータでは、対応する事故の6割超の原因を自然災害が占めています。

地域別分析では四国と東海で特に地震と津波に対する不安が高く出ており、メディア等による南海トラフ地震への注意喚起が効果を出している可能性があります。

    

Q3. あなたは、災害によって何を失うことを不安に感じていますか。あてはまるものをすべてお知らせください。

(n=859 ⇒Q1.で「まったく不安はない」と回答した人を除く。複数回答)

「家族・知人の生命や健康」「自身の生命や健康」「家・家財・車などの財産」の3つが僅差で上位を占めています。

後述の「Q6. あなたは、防災について十分に取り組めていると思いますか。」の結果と照らし合わせると、防災に取り組めていると回答している方ほど「自身の生命や健康」に対する不安が大きくなっており、自身に差し迫った不安を感じている方ほど防災への取り組みが積極的である傾向がうかがえます。

   

Q4. あなたが「既に行っている」または「今後行いたいと考えている」防災の取り組みにあてはまるものをすべてお知らせください。

(n=1,000 複数回答)

*①~④の各項目合算の順位としています

防災の取り組みにおいて「既に行っている」「今後行いたい」ともに1位は②備蓄・整理の「非常用食料や飲料水、医薬品・マスク・日用品など」となりました。既に行っている取り組みとしては①情報入手・シミュレーションの「スマートフォン設定」、「自治体ホームページや冊子などでの防災情報や被害想定の確認」が続いています。 コストや手間のかかる③家屋対策は、順位としては低い数字になっています。(未実施だが)今後行いたいこととして、ガラスの飛散防止や耐震性能の確認などが挙げられています。

   

Q5. あなたが、災害に関して今後入手したい情報について、あてはまるものをすべてお知らせください。

(n=1,000 複数回答)

災害前に入手したい情報は「ハザードマップなど」が1位となっています。ハザードマップは、災害時に影響が想定される区域と避難に関する情報がまとめられたものであり、洪水、津波、土砂災害などを対象にしたものが作成されています。

国土交通省ではハザードマップのポータルサイトを公開しており、自宅や職場などの活動する地域を参照するとよいでしょう。https://disaportal.gsi.go.jp/

災害時に入手したい情報は「安否確認方法」が1位となっています。

災害時は通信環境が極端に悪化する場合があります。災害用伝言ダイヤル(171)・災害用伝言版(web171)の活用や、災害地域への連絡は最小限にする心がけなども求められます。 また災害時に入手したい情報では今年から新しく「ペットとの同行が可能な避難場所」の項目を追加しており、9.2%の方が情報を入手したいと考えています。

   

Q6. あなたは、防災について十分に取り組めていると思いますか。

(n=1,000)

「全く」「あまり」を合わせ「取り組めていない」と回答した方が79.8%になるなど、全体的に防災の取り組みが進んでいない回答となりました。

なお、Q1.で「とても不安を感じている」と回答した方のうち、「取り組めていない」割合は74.0%、また「やや不安を感じている」と回答した方のうち、「取り組めていない」割合は80.0%であり、不安はあるものの具体的な取り組みには至っていないという実態となります。

   

Q7. 防災の取り組みについて、あなたが難しいと感じる点は何ですか。あてはまるものをすべてお知らせください。

(n=1,000 複数回答)

1位は「災害がいつ来るかわからないので、緊張感を保てない」となりました。 上記回答者の年代別分析では、60代が最も高く20代が最も低い結果になっています。災害に対する緊張感を保ち続けることは難しいですが、「災害はいつ発生してもおかしくないもの」という心構えを持って防災に取り組むことが大切です。

   

Q8. あなたは、災害時に建物や家財を補償する保険(共済含む)に加入していますか。

(n=1,000)

何らかの保険等に加入されている方が69.0%という結果になりました。内訳では火災保険のみ加入と回答した方は24.0%、地震保険と火災保険の両方に加入していると回答した方は31.4%となっています。

「Q2. あなたが不安に思う災害について、あてはまるものをすべてお知らせください。」との照合では、地震保険で補償される地震・津波を不安に思う方で、地震保険に加入されている方は3割にとどまるものの、噴火を心配する方は約5割という結果となりました。

   

Q9. あなたが、災害時に建物や家財を補償する保険に対して不安を感じる事柄について、あてはまるものをすべてお知らせください。

(n=1,000 複数回答)

不安はないとの回答が32.8%となり、残りの67.2%の方(複数回答)が、保険に対して何らかの不安を感じています。また不安を感じている項目の中身では、保険金や補償内容、保険金の受取や請求手続きについて「よくわからない」という不安が根付いている様子があります。これらのイメージの払拭は保険会社側の課題と考えられます。

「Q8. あなたは、災害時に建物や家財を補償する保険(共済含む)に加入していますか」と照らし合わせると、何らかの保険に加入されていても3割を超える方が保険金や補償内容に関して不安を感じています。保険は必要と認識しつつも具体的な補償内容は把握できていない可能性があり、ここからも保険会社側の分かりやすい情報発信の必要性がうかがえます。

  

Q10. 地震に関する保険について、あなたがご存知の内容にあてはまるものをすべてお知らせください。

(n=1,000 複数回答)

地震保険については、「特に知っている内容はない」が過半数を占めています。全般的に知られている内容の割合が低く、地震リスクが火災保険では補償されないことも23.4%の認知度にとどまりました。

「Q8. あなたは、災害時に建物や家財を補償する保険(共済含む)に加入していますか」と照らし合わせると、地震保険と火災保険の両方に加入されている方、火災保険のみ加入の方のいずれも、火災保険では地震リスクが補償されないことをご存知の方が3割にとどまっています。

加えて、地震の上乗せ補償に関する認知もまだまだ低い状態です。地震保険では火災保険の契約金額の最大50%までの補償となっていますが、これでは全壊であっても再建することが困難になります。そのため東日本大震災の後に、差額の50%分の上乗せ補償が可能な商品が開発されています。

地震を不安に思う方が多い一方で、地震保険に関する情報認知には引き続き課題があると言えます。

(注)火災保険でも地震火災費用保険金など、被害内容により一部補償される特約がありますが、補償内容が地震保険と比較して大幅に限定されているため、一般的な知識として上記の設問としています。

   

参考

【参考1.】火災保険(住宅物件)の事故件数のうち自然災害による原因が占める割合

*出展:損害保険料率算出機構「火災保険・地震保険の概況/火災保険住宅物件事故種別支払統計表(2017-2021年度を合計)」

*上記統計では落雷は自然災害以外に分類されていますが、当調査では自然災害に含んでいます。

*その他は、盗難、物体の落下、破損・汚損、電気的・機械的事故等に対する保険金を集計したものです(不明を含みます)。

*地震保険の事故件数は上記件数に含んでいません。

【参考2.】補償選択型住宅用火災保険選択型火災保険「iehoいえほ」

災害に対し、必要な準備は多々ありますが、その一つに保険加入があります。弊社では、不安に思う災害に併せて補償をカスタマイズ可能なインターネット専用火災保険「iehoいえほ」を取扱いしております。

【参考3.】地震補償を100%にする保険「地震+プラス」

Q10の記載の通り、地震保険では火災保険の契約金額の最大50%までの補償となっています。これでは全壊であっても住宅の再建が困難であり、差額の50%分の上乗せ補償が可能な商品が東日本大震災後に開発されました。弊社の「地震+プラス」ではこの「地震危険等上乗せ補償特約」の選択が可能であり、地震補償を100%にすることができます。 内閣府の「防災情報のページ」によると、東日本大震災で住宅が全壊した場合、住宅再建には平均2,500万円もの費用がかかっていました。一方、公的支援として受給できた金額は善意による義援金を合わせても約400万円にとどまり、住宅再建に必要な費用の16%ほどの金額であったとされています。地震保険の50%補償では公的支援金を加えても住宅再建費用には満たず、被災後の生活再建のためには地震補償を100%にできる保険に加入することをおすすめしています。

以上

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