日に日に暑さが増していき、今年の夏の計画を立て始めている方もいるのではないでしょうか。夏は楽しいことが目白押しで、旅行サイトや雑誌を見ているだけでもわくわくしてきますね。その中でも、海水浴をしたい!と考えている方は多いかと思います。今回は、海水浴場で万が一地震が起きてしまったとき、あなたや、周囲の人が取るべき行動をまとめて紹介します。防災対策にやりすぎはありません。万全の準備をして、安心して夏を楽しみましょう!
津波の危険性を正しく理解しましょう
海沿いで被災した場合、第一に考えなければいけないのは津波です。まずは、津波について正しく理解することが大事です。
地震発生から津波が到達するまでの時間は、震源地がどこかによって大きく異なります。南海トラフ地震が発生すれば、最短4分で10Mを超える津波が到達するだろうと予想されています。だからといって、ある程度時間がたてば大丈夫だと考えるのは危険です。東日本大震災では、揺れが発生してから津波の高さが3Mを上回るまでに2時間以上経過していた地域もありました。1960年に発生したチリ地震(マグニチュード9.5)では、22時間半後に日本列島へ津波が到達したとの記録が残っています。このように、地震の種類によって様々なのです。
正しい知識を身につけて、対策をとることが必要です。
海水浴で気を付けるポイント
津波の危険性について、正しく理解できましたか?ここからは、実際に海水浴に出かけた際に取るべき行動として最低限のポイントをご紹介します。事前にみんなで確認しあい、安全な行動を心がけましょう。
1.あらかじめ避難経路を確認する
まず、初めて行く場所や、行きなれていない場所の場合はあらかじめ避難経路や避難場所を確認しておきましょう。万が一の場合の避難指示がどのように示されるかなどもあわせて、公式サイトで案内している海水浴場もありますので、チェックしてみると良いでしょう。地震が起きたとき、慌てず冷静に行動できるようにしておくことが、命を守ることにつながります。
2.常にまわりの状況を確認する
楽しいことに夢中になっていると、周りが見えなくなってしまうこともありますよね。ましてや海は屋外ですし、泳いでいるとなかなか異変に気づけないことも考えられます。楽しむことも大事ですが、夢中になりすぎは注意が必要です。常にまわりの様子を確認しながら遊びましょう。また、ひとりで行動することも危険です。なるべく二人以上で行動するようにし、どうしてもひとりになるときはだれかに告げてから行動しましょう。
3.揺れを感じたらすぐに海から離れる
実際に揺れを感じたら、必ず海から離れ、なるべく高台に逃げましょう。「津波の危険性を正しく理解しよう」でも述べたように、どんな小さな揺れでも津波が発生する可能性はあるのです。すぐに海から離れ、情報を確認してください。海水浴場によっては監視員やライフセーバーが待機している場所もありますので、その場合は指示に従いましょう。
4.「もう大丈夫」を自分で判断しない
揺れが収まってしばらくたち、もう海に近づいても大丈夫だろうと判断することは危険です。必ず津波警報の解除を待ちましょう。過去の大地震では、海の様子を見に行って、津波に巻き込まれてしまったというケースもあります。津波は海岸沿いで高さを増します。大丈夫だろうと思って近づくと、津波に気付いたときには手遅れになってしまいます。
主な自治体の取り組みをご紹介
館山市
館山市では、市の公式サイトにて各海水浴場の避難経路マップを掲載しています。あわせて実際に地震や津波が発生した場合の対応方法についてもまとめて掲載されています。
https://www.city.tateyama.chiba.jp/shoukan/page023831.html
大洗町
津波避難対策について特集ページを設けています。避難の目印となる看板も写真入りで紹介してあります。
https://www.oarai-info.jp/page/page000049.html
茅ケ崎市
市の公式サイトにて、海水浴場の取り組みについて紹介しています。来場客に「津波避難マップ」「津波一時退避場所」を配り、注意を促しています。
https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kankou_list/koen/1006949/1006955.html
いかがでしたか? しっかり備えて、夏の海を楽しみましょう!
この記事では、海水浴中の被災に備えるポイントと各自治体の取り組みについて代表的な部分を抜粋して紹介しました。掲載している内容以外にも、皆さんの状況に応じた備えを自ら調べて対策していくことが大事です。しっかりと対策をして、楽しい夏を過ごしましょう。