日本は世界的に見ても自然災害が多い国です。地震だけでなく、台風、火山・噴火、津波など…その種類は様々あります。
災害が発生しても慌てず行動できるように、防災に関する知識を再確認してみませんか?今回は親子でできる防災クイズとして、「火山・噴火編」「津波編」と2つのカテゴリを用意しましたので、楽しみながらチャレンジしてみてください。
防災クイズ ~火山・噴火編~
1)火山灰による健康被害について、正しいものはどれでしょう?
1.風邪
2.ぜんそく
3.腹痛
火山が噴火すると、広範囲に亘って火山灰が降り積もります。
今から300年以上前に富士山が噴火した際は、なんと遠く離れた江戸まで火山灰が届いたとされております。
そして、火山灰が呼吸によって肺に入ると、気道を刺激してぜんそくや炎症などを引き起こすことがあります。
ぜんそくの持病が有る無しに関わらず、降ってくる火山灰を吸い込むことは体に良くないことですので、防塵マスクを備蓄品として用意しておくようにしましょう。
【答え】2.ぜんそく
2) 火山灰への対策で、「正しくないもの」はどれでしょう?
1.コンタクトレンズの使用
2.防塵マスク・ゴーグルの着用
3.外出を控える
火山灰はガラスや鉱物の小さなギザギザとした粒であり、これを吸い込んだり、目や皮膚に付着したりすると、私達の体に障害をもたらします。
この火山灰は顕微鏡で拡大して見ると鋭くとがっており、目に入ると非常に危険です。
特にコンタクトレンズを着けていると、手でこすることで目を傷つけてしまう危険性が高いので、火山の噴火後においては、コンタクトレンズよりもメガネを着用するようにしましょう。
【答え】1.コンタクトレンズの使用
なお、防塵マスクや防塵ゴーグル以外に用意しておきたい備蓄品について、以下にチェックリストのサンプルを紹介しますので、ご参考にしてください。
3) 日本におきまして、活火山の数はいくつあるでしょう
1 :11
2 :111
3 :1,111
活火山とは、気象庁の火山噴火予知連絡会により「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」と定義されております。
そして同じく気象庁の火山噴火予知連絡会によりますと、活火山とされている山の数は、2017年6月に1火山が新たに選定され、現在111とされております。
地域別にみますと、近畿と四国を除いて日本のほぼ全域にあります。
【答え】2: 111
4)気象庁が発表する噴火警戒レベルにおきまして、以下の項目で最も危険が迫ってきているものは何でしょう?
1.入山規制
2.避難
3.避難準備
噴火警戒レベルは、「避難」「避難準備」「入山規制」「火口周辺規制」「平常」の5段階となっております。最も警戒レベルが高いのが「避難」で、周辺地域に甚大な被害が及ぼす危険性がある時に発表されます。
【引用 気象庁HPより作成 】
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/level_toha/level_toha.htm
【答え】2.避難
火山に関する情報は、以下の記事もご参考にしてください。
防災クイズ ~津波編~
1)海岸付近での津波の伝わる速さは時速10kmぐらいある。〇か×か?
津波は、海が深いほど速く伝わる性質があり、沖合いではジェット機に匹敵する速さで伝わります。
逆に、水深が浅くなるほど速度が遅くなるため、津波が陸地に近づくにつれ、減速した波の前方部に後方部が追いつくことで、波は高くなります。
陸地に近付いて減速したと言っても、車の速度(時速36km)ほどのスピードを維持しておりますので、走って逃げられるようなものではありません。
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/tsunami/generation.html
[注2]国土交通省 気象庁 津波発生と伝播のしくみ
【答え】×
2) 津波を英語で言うと「Big Wave(ビッグウエーブ)」である。〇か×か?
津波は、英語においても「Tunami(ツナミ)」と日本語読みのままで通じると言われております。
それだけ、日本は地震・津波と切っても切れない関係にある、と言うことかもしれません。
【答え】×
3)大きな地震ではなく、小さな地震であっても津波が発生する可能性がある。〇か×か?
地震の揺れがそれほど大きくなくとも、海底では津波を起こす程の大きな変化が起きている場合があります。
実際に、日本におきまして「震度2から3」程度の小さな地震が大津波を引き起こし、多大な被害を与えた事例があります。
その地震の名前は「明治三陸津波」。
当時の記録によると、地震の揺れは、緩やかな、長く続く震動ではあったのですが、人々はいつものこととさして気に留めることはなかった様子で、いざ津波が近づいてきた際には既に手遅れで多くの方が犠牲となったと言われております。
詳細については以下の記事をご参考にしてください。
【答え】〇
4)津波で危険があるのは海岸とされており、河川等には危険がないとされている。〇か×か?
津波は川を遡ってやって参ります。
川の水量・両岸の高さによっては川が氾濫し、町中が水浸しになります。
地震発生、または津波注意報・警報が発令されたら、海だけでなく、河川にも注意しましょう。
注意報・警報が解除されるまで、海岸はもちろん、河川にも近づいてはいけません。
【答え】×
何問正解できたかな?全問正解を目指そう!
皆さんは何問正解できましたか?
正しい知識を身につけることが、災害の被害を最小限にするコツです。災害は予告なく起こるため、事前の準備はできる限りしておきましょう。
今回ご紹介したクイズは、災害に遭ったときにきっと役立つはずです。間違ったポイントはチェックして、実際に災害が起こった際に落ち着いて行動できるよう理解を深めておきましょう。
なお、「台風編」「地震編」「備え編」も別の記事で用意しておりますので、チャレンジしてみてください。