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いつ起きてもおかしくない!?「南海トラフ地震」の恐ろしさとは―

「なんだか最近、地震が多いような気がするけれど…もしかして、大地震の前触れ??」

新型コロナウイルス感染症拡大が心配される中、もし今大地震が起こったら…想像するだけでも恐ろしいですね。

実際に、2020年4月1日~6月30日に発生した最大震度4以上の地震回数は、前年同時期に比べて1.57倍と増えております。

【対象期間】2020年4月1日~6月30日 発生回数:22回、2019年4月1日~6月30日 発生回数:14回

【データ元】気象庁震度データベースより作成

http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php

「今、日本列島の地盤で何が起こっているのか」―様々な見解が各メディアより発信されております。

その中でも長年に渡って懸念されているのが、「南海トラフ地震」です。

しかし、「聞いたことはあるけれど、あまりイメージが沸かない…」という方も多いかと思われます。

そこで、本記事では「南海トラフ地震」のメカニズムと発生見込み、そして対策について紹介します。

そもそも「南海トラフ地震」とは?

「南海トラフの場所は?」と尋ねられて、即答出来る方は中々いらっしゃらないと思われます。

南海トラフは、日本列島が位置する大陸のプレートの下に、海洋プレートのフィリピン海プレートが南側から年間数cm割合で沈み込んでいる場所を指します(図1参照)。

沈み込みを重ねることにより、2つのプレートの境界にはひずみが日々蓄積される仕組みとなっております。

図1:南海トラフのイメージ図

皆様のお住いの地域によっては、東海地震、東南海地震、南海地震という名称の方がなじみ深いかもしれませんが、この全ては「南海トラフ」に起因する地震と想定されております。

この南海トラフ沿いのプレート境界では、プレートの沈み込みによってひずみが蓄積され、そのひずみが限界に達して跳ね上がることで「南海トラフ地震」が発生します。

一度跳ね上がった後もひずみは再び溜まり始めますので、「南海トラフ地震」は繰り返し発生します。

地震発生のメカニズムについては、以下の記事(プレート境界地震)もご覧ください。

実際に「南海トラフ地震」は、100~150年間隔で繰り返し発生しております。

そして直近では昭和東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年)が南海トラフを起因として発生しており、次の発生が近づいてきているのでは、との声も多く聞かれます。

「南海トラフ地震」の発生率は70~80%!?

では、「南海トラフ地震」の発生確率はどの程度のものなのでしょうか?

国の地震調査委員会の研究によりますと、南海トラフでマグニチュード8~9の巨大地震が今後30年で起きる確率は、70~80%とされております。
平均発生間隔が88.2年というデータもあることから、いつ発生してもおかしくない状況と言えます。

【引用】https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kaiko/k_nankai/

また国の地震調査委員会は、2020年1月24日に、南海トラフ沿いで今後30年以内にマグニチュード8~9級の大地震が発生した際、3メートル以上の津波が発生する確率も公表しております。

その中で、71市区町村が「3メートル以上の津波に襲われる確率が26%以上」という結果が出ております。

3メートルと聞いてもピンとこないかもしれませんが、3メートル以上の津波は気象庁の大津波警報の発表基準にほぼ相当し、木造家屋が全壊、流失するほか、人が流されるなど深刻な被害が出るとされております。

津波の恐ろしさについては、以下の記事(地震発生に伴う津波発生のメカニズム)をご覧ください。

「南海トラフ地震」にどう備えるべきか

それでは、いつかは発生するだろう「南海トラフ地震」に備えて、私達はどのような対策を取ることが出来るのでしょうか。

まず思いつく対策は、「家具の転倒防止」「避難経路の確認」「非常食の備蓄」といったものかと思われます。

もちろんそうした対策も大事なのですが、私達の想像を遙に越えた地震が発生した場合、財産(建物や家財など)のほとんどを失う危険性も捨てきれません。

そんな時に役に立つのが「地震保険」です。

「地震保険」に加入していれば、被害状況に応じて保険金額を受け取ることが出来、金銭面での備えをすることが出来ます。

実際に2011年の東日本大震災以降、地震保険へのニーズは高まっており、2018年度に火災保険に新規加入された方の内、65.2%の方が地震保険に加入しているとのデータもございます(図2参照)。

図2:地震保険への加入率比較

引用:損害保険料率算出機構 損害保険料率算出機構統計集より作成

しかし、地震によって家の建て直しが必要となっても、地震保険だけでは、最大で火災保険金額の50%しか補償されません。

「これだけでは不安」という人は、「地震保険の上乗せ制度」で補完することをおすすめします。

地震保険の上乗せ制度は、民間保険会社が提供している地震損害に対する補償で地震保険では補償しきれない残りの50%の補償を提供する特約です。

例えば、ジェイアイ傷害火災の「地震+プラス」では、「地震危険等上乗せ特約」をセットすることによって、地震保険の補償となる損害[注1]に対して、地震保険の保険金と同額(最大で地震保険金額の100%)を上乗せして受け取ることができます。

つまり、最大で地震保険の50%とあわせて100%補償されるのです。

「地震+プラス」の商品詳細については、下記サイトをご覧ください。

また、地震保険料控除については、「地震保険」「地震保険の上乗せ部分」どちらも控除対象になるため、税金面でもお得になります。

[注1] 地震保険の補償対象となる損害…地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする損壊・埋没・流失による損害や、火災損害(延焼・拡大を含む)、火災が地震によって延焼・拡大したことにより生じた損害など。

まとめ

「地震大国日本」

日本周辺では、太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレート、ユーラシアプレートと、複数のプレートによって複雑な力がかかっており、世界でも有数の地震多発地帯となっています。

日本で暮らしていく以上、私達は地震に対して十分な備えをすることが必要です。

本サイトの他の記事も参考に、地震への備えを万全にして参りましょう。

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